古着屋でブランドものの高い服を、二十分の一の値段で買ったとしよう。仮に新品の定価が二万
円で、古着屋の値段が千円だったとする。その場合、千円の古着を買った人間の頭には、いったい
いくらの値段がインプットされるのだろう?新品の場合の二万円なのか、実際に古着屋で支払った
千円なのか、それとも中間の一万円なのか?
周囲の十人の人間にアンケートをとったら、次のような結果が出た。千円が5人、二万円が2人、
一万円が1人、三千円が1人、五千円が1人である。この結果が何を意味するのか分析してみた
い。
例え新品同様であっても、自分が支払った値段が頭の中にインプットされるのである。他人には高
そうに見えても、身につけている本人には実際に払った千円の値打ちしかないのである
それじゃあ、こういう場合はどうなるのだろう。ブランドものの偽物<イミテーション>を本物と信じ
込んで高い値段で買ったケースだ。その値段が仮に十万円だったとする。後になって五千円程度の
ものだったと判明した時に、いったいどんな変化があるのだろう。この場合は、全員が同じ答えだっ
た。本物と思っている時は十万円で、偽物と判明した時点から五千円が頭にインプットされる。
ということは、プレゼントしてもらった服やグッズの場合はどうなるのだろう?贈り物だから、ただで
手に入れたことになる。すると頭にインプットされるのは、0円ということになるのだろうか?そこでア
ンケートをとってみたら、次のような結果が出た。プレゼントの場合は、全員が金額じゃなくて「ハッピ
ーな気分」を頭にインプットするそうだ。そうした喜びの気持ちは、お金じゃ買えないし、お金と比較で
きない素晴らしいものなのだと全員が返答した。
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