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ファッショナブルお洒落マガジン・得する情報

BY F.CHUUDOKU



■ちょっと得するファッション情報


■売れ残った衣類は焼却される

 今、日本国内で一年につくられる外衣類<アウター>の総数は、約二十七億枚だそうだ。これは日本人の一人が一
年間で22枚の衣料品を買わないと、余ってしまう数量である。実際にどうなのかというと、父親世代が8枚、母親世代
が10枚、学生世代が22枚を平均的に買っているらしい。

 ということは、半分以上が売れ残ってしまうことになる。そのことによって、二つの大きな問題が起きる。@残ったもの
は焼却される。その際に発生するダイオキシンは環境問題になっている。A残ったものを裏ルートでバッタ価格で安く
処分する。スーツが百円の値段になるケースもある。これは正規の値段で購入した消費者に対する裏切り行為にな
り、繊維業界への消費者の不信を招くことになる。

 「焼き捨ててしまうよりは、わずかでも金になった方がいい」というのが、生産者側の言い分だ。実際にバッタ屋が取り
引きしている現場を何度となく見てきた。三十枚から五十枚の衣類が詰まった段ボール箱を、三千円から五千円で処
分するのだ。ということは、一枚が百円弱になる計算だ。中に何が入っていても同じ値段である。

 早い話が、売れ残った衣料品は、ゴミと同然である。大型ゴミを処分するためには、逆にお金を払わなければならな
い。それより、多少なりともお金になった方がマシなのである。
  


 
■フリースは火傷する

 97年、リーバイ・ストラウス社は、アメリカで五万着のフリース・シャツをリコールした。他のブランドも二千着のフリー
ス・ジャケットを回収した。アメリカの連邦基準では、紙より早く燃える生地をファッション関連の商品に使えないことにな
っている。合成繊維は天然繊維よりも煙火の有毒性が高く、燃えるときには高温になってしまう。それだけ、火傷がひど
くなるのだ。

 確かにフリースの生地は熱に弱いと思う。煙草の燃えカスが落ちると、簡単に穴が開いてしまうのだ。なにかの強火
に生地が触れたとしたら、とんでもない火傷をしてしまいそうだ。実際にそうした事故があったので、アメリカでは、可燃
織物法が制定されたのだ。

 そうしたリコールが最も多いのは、フリースとタオル地だそうだ。けば立った生地は炎の広がる表面積が大きいのが
原因だ。しかし、化繊の場合はどの生地も燃えやすい。売場に出回っている化繊の服は、似たり寄ったりで、誤って火
にかざすと燃え上がるのがほとんどだ。

 アメリカの場合は、法律がしっかりしているが、日本の場合は野放し状態である。その所為か、アパレル・メーカーも
耐火性に関しては甘すぎる。消費者が注意するしかないのだ。家事をする女性は特に気をつけよう。






■ファッションと拒食症

 最近のアメリカでは、若い女性の拒食症が問題になっているらしい。その原因を作っているのが、ファッションだと指
摘する評論家がいる。スリムなモデルばかりのファッション雑誌の所為だと断言している。

 ファッション雑誌をむさぼり読む10代の女性の大半が、「やせてなければオシャレじゃない」と思い込んでしまう。やせ
るためなら、寿命が短くなってもいいとまで思い詰めてしまうのだ。「ヴォ−グ」のモデルたちは、175センチで50キロも
無いらしい。一日の摂取カロリーが1,000キロカロリーというダイエットをしているそうだ。

 モデルの場合は、やせたままでいることが義務づけられている。それが仕事なのだから仕方が無い。エージェントか
ら頻繁に体重のチェックを受け、体重が契約時より1,5キロ増加したら首になるらしい。

そうしたモデルの体型を、若い女性たちは、現実的なものと錯覚しているのだ。ファッション雑誌に洗脳されて、「スリ 
ムは格好いい」と思い込んでしまうのだ。程度の違いがあっても、日本の女性にだって同じことが言える。

 突き詰めて考えれば、モデルがスリムなのはデザイナーの所為である。細いマネキンに服を着せた方が、きれいに
見えるからである。その証拠に、服売場のマネキンは、全部スリムだもんね。

 



■ブランドも安いアウトレット・モール

  前のブログで、売れ残った服は全部焼却されると書いた。それを知らなかった人が多くて、皆びっくりしたみたいで
ある。日本の場合は、アメリカと違って、衣料品が委託販売になっている。そこに問題があるのだ。つまりデパートや量
販店は、衣料品に関しては買取しない。売れ残ったらメーカーに返品するのである。書籍類と同じで売る側は委託仕入
れなのだ。

 最後はなんとかバーゲンで売りつくしても、1割以上の服が売れ残ってしまう。それが不良在庫になるからたまらな
い。1割といっても、すごい数量になる。日本の繊維を使ったファッション商品の市場規模は、年間20兆円に近いのだ
から。ということは、一年で2兆円近い衣料品が焼却されてきたことになる。ああ、もったいない!

 ところが最近になって、アウトレット・モールという在庫処分を目的にしたショッピングモールがアメリカに登場した。そ
こに置かれた商品は、どれもが有名ブランドである。ただし、シーズン遅れとか、サイズが不揃いとか、検品落ちだった
りする。もともとバーゲンで買う物はシーズン遅れだし、サイズに関しては自分に合ったサイズを買えばいいんだし、検
品落ちと言ったって見た目には分からない。これまで、在庫処分はブランドイメージを落とすからと、抵抗を感じていた
日本でも、大都市の郊外にアウトレットができるようになった。人気があって売上も伸びているそうなので、今後は店の
数も増えていくに違いない。





■注意書きのついたトレンド

  ファッションは、時として危ないものである。2000年前後、ガングロと同時にブレイクした厚底靴は、たくさんの事故
を誘発して死者まで出した。階段から落ちるケースは珍しくなかった。女子学生にアンケートをとったら、厚底靴をはい
て転んだ確率は二割だった。その半分が骨折や怪我をしていた。

 死亡したのは、十三センチの厚底靴をはいていた保育士だ。道で転んだ時に頭蓋骨骨折で亡くなったらしい。他にも
厚底靴をはいた女子高生が、転んだ際に電柱に激突して重体になったたそうだ。

 自分が痛い思いをするのは仕方がない。車を運転していた女性ドライバーは、十五センチの厚底靴の所為でブレー
キがちゃんと踏めずに、自転車に乗った中学生をひいてしまった。他にも同様の原因で横断中の子供をはねて死亡さ
せた事故が起きた。

 そうした事故が続いて起きたことで、厚底靴での運転が禁止される事態になった。ちょっとした社会問題になったの
で、厚底靴のメーカーは、製品に注意書きのラベルをくっつけた。「走ったり階段を上る時は、細心の注意を払って下さ
い。飲酒された時は、よろけやすいので特に気をつけてください」





■セレクト・ショップって何?

 最近、若い人に人気があるのは、セレクト・ショップだ。店のオリジナルなコンセプトによって商品を取り揃える専門店
である。有名ブランドで埋め尽くされたデパートの売場と違い、商品のデザイン性を優先させたオリジナリティーのある
品揃えをしている。

 トレンドを中心にした商品展開をしているデパートには無い、個性的でハイセンスなものが選りすぐられている。お気
に入りのセレクト・ショップへ行けば、必ず気に入った商品を見つけられる。そうした絶対的な信頼を、常連客たちから
得ているのである。

 一般的にファッションの店は、ファッション雑誌などがトレンドとして取り上げたものを扱う傾向があり、どの売場も似た
ような品揃えになってしまう。それに対してセレクト・ショップは、狭い中にいろんなブランドものが雑然と入り混じってい
る。どれも店のバイヤーのセンスで選んだものばかりである。

 同じトレンドでも、ちょっと変わった服や個性的な服を買いたいと思うなら、セレクト・ショップへ足を運んでみてほしい。
たくさんのデパートの売場を駆けずり回るよりも、効率的に短時間で気に入った服が見つかるはずだ。
 





■表原宿と裏原宿

  現在、中小のアパレルがしのぎを削っている激戦区は、ファッション・タウン東京・原宿である。年商20億円前後の
小さいアパレル会社が林立している。社員の構成は、パタンナー、工場管理の製造スタッフ、営業、そしてトレンドを先
取りできる若いデザイナーを入れて十名前後である。70年代のマンションメーカーと似たようなものだ。

 大手にできない少ない生産数で、逆に型数は年間で五百を越える。一週間ごとに店頭投入と追加を繰り返して客の
消費に対応している。そうしなければ原宿では勝ち抜けない。原宿で少年たちに人気がある「ミルクボーイ」の「ミルク」
も、独特のデザイン性と小回りのきく強みを生かして成長した会社だ。

 そうした原宿の表通りに対して、最近何かと注目を集めているのが裏原宿である。中でもストリート系デザイナーのシ
ョップに人気が集中している。昼前の開店を待って、朝早くから客が列を作っている店がある。圧倒的に男子高校生が
多い。これまでにも多くの小さいアパレル会社が、こうしてネームバリューと実力をつけて大きくなっていった。





■衣類が安い現金問屋

 電気街といえば秋葉原。その隣の浅草橋が、ファッションの街だということを知っている人は少ない。繊維関係の小さ
い会社が、馬喰横山に集中しているのだ。そして現金問屋といわれる店が軒を並べている。問屋といっても、一般客に
も小売をしてくれるので、とてもお買い得になる。

 その中でも「善重朗の店」はお勧めだ。下町の繊維関係の工場からかき集めた衣類が、店先にやま積みになってい
る。その様は、アメリカのアウトレットモールを連想させる。サイズ不揃いや納期遅れなどの検品落ち商品が、安い価格
で販売されているのだ。

 その気になって店内をチェックすれば、思いもしないトレンドや、お気に入りを見つけることがある。店の店員も親切に
応対してくれるので、若い人も心配しないで買い物が出来る。大阪にも船場や久宝寺に現金問屋が集まっている。





■古着屋の本音

 古着屋はいろんなものが安くで買えて有りがたい。しかし、そうした古着を嫌う人間も相変わらず多い。どこの誰が着
ていたものか分からないので、気持ちが悪いと言う。

 古着屋に置いてあるものの大半は洗濯していない。それを知っていて客は古着を買うのだ。洗濯料金をプラスして高
くなったら、客足は遠のいてしまう。古着の値段よりも洗濯料金の方が高くなる場合もあるからだ。

 家で水洗いできるものはいいのだが、クリーニング屋へ出さなければならないものは、やっかいである。それでも迷っ
た挙句の果てにドライクリーニングに出すことが多い。その理由は、知り合いの古着屋の人間から聞いた話が耳にこ
びりついているからだ。

 「売り物の服はコストの関係で洗わないが、自分が客の立場なら、絶対に洗濯してから身につけるね。汚染された衣
類で、皮膚感染症になりかねないから」と、警告してくれた。古着屋の人間にそんなことを言われたら、やっぱり気にな
る。

 しかし、いろんな人間がいるものだ。その話を古着好きの若い女性にしたことがある。すると彼女は、「そんなこと気
にしてたら、都会で生きていけないわ。電車の手すりも触れないし、自動販売機のボタンだって押せないじゃない」と、
笑って取り合わなかった。言葉の通り、彼女はいつでも洗濯せずに古着を着ているらしい。




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