欧米のアパレル・ブランド製品の大半は、現地から輸出されたものじゃなくて、日本製や発
展途上国で製造されたものらしい。ライセンスブランドと呼ばれているもので、早い話が、正
規の契約に基づいた複製品<コピー品>である。と言っても単なる複製品じゃなくて、中には
本国の製品よりも質やモノがよい場合がある。
ライセンス契約というのは、契約料を払ってブランドの複製権を取得するものだ。合法的に
コピー品を製造できることになる。ライセンス契約が大流行したのは1970年代で、数百のラ
イセンスブランドが誕生した。ファッションブランドだけじゃなく、外国のスポーツチーム、煙草
ブランドといったものまでライセンス契約が行なわれた。
そんな中、「クリスチャン・ディオール」は、ライセンス契約の更新を中止した。日本市場の場
合は自分達でやった方が儲かると、判断したからだ。それだけ日本人の購買力が魅力的に
なったのだろう。まさに日本社会がバブル期に突入する時だった。
ファッション・ブランドのライセンスものと、輸入ものの違いはどこにあるのだろう。一番の違
いは、ライセンスものは日本人の体型に合ったサイズであることだ。それに値段が安いことで
ある。他にも日本人好みの色調とディテールになっている。しかし最近の輸入ものは、体型を
日本人に合わせ始めているらしい。サイズが合わなければ、やっぱり買う気にならないから
だ。
ポケモンやキティーのTシャツが欧米でも売れている。米国などで販売する場合は、日本と
違って特別に大きいサイズをつくらなければならない。子供のサイズといっても、米国には相
撲取りみたいに太った子供がいるからだ。サイズの違いは、製造する側にとっては意外に面
倒なことだ。そうしたキャラクターものも、おそらくライセンス契約をした外国の会社が、現地
サイドで製造しているのだろう。
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